自律神経の説明
出来るだけやさしく、かつ深く説明
致します。
施療に沿った説明は、他ではしてい
ません。
[副交感神経の重要性と施療]
副交感神経が支配している部位は、
身体の中の何処にあるのか?
神経図をご覧下さい。
自律神経で交感神経と副交感神経を
示します。赤色が交感神経で黒色が
副交感神経です。
[自律神経の説明]
その中で、黒く○を付けた部分が副
交感神経です。
上の方の部位は、脳幹の中の脳神経
を表しています。その神経は、副交
感神経支配 で、脳神経3番(動眼神
経),脳神経7番(顔面神経),脳神経
9番(舌咽神経),脳神 経10番(迷
走神経)4つの大事な脳神経が通っ
ているのです(橋の部位)。
脳幹とは、どこにあるのでしょう
か?
模型でご覧下さい。白く丸をした部分です。
この脳幹は、なぜ機能低下が起こる
のか、詳しい説明はなされていませ
ん。
何故で しょうか?
それだけまだ未知の場所なのです。
しかし言えることは、頚(肩凝り)
・腰(腰痛)などの症状が起こるた
めに、副交感神経部(ここでは脳幹
と仙髄神経を指します)。
この部位に障害があれば交感神経の
部位にも影響を及ぼすと考えます。
トータルでは、自律神経そのものに
関係するからです。
現在、この部位の機能低下を測る物
指し、尺度はありません。
唯一、この物指しを作りました。
それが筋力反射テスト機能表図です。
この図により患者さんの持つ筋力の
強弱を読み取り鑑別診断する方法で
す。
力が低下すれば機能が低下、逆に力
が変わらない場合、機能は正常と考
えられます。
機能表は日本・米国の特許を取得し
ています。
そのやり方については、機能表検査
の項をご覧下さい。
[脳幹部の検査方法]
脳幹部の検査方法を機能表図で示し
ます。
次が脳幹の部位です。先程副交感神
経系の,脳神経3,7,9,10番について
述べましたが、脳幹から出ている脳
神経をご覧下さい。
この部位の機能低下は、これから述
べる仙髄神経とともに重要なのでご
説明致します。
なぜこの部位に問題が起こるのか?
上部頚椎の骨格を模型でご覧下さい。
ご覧のように、椎骨動脈(赤い管)
は、A.B.C のように骨の間をくぐ
り抜けA から上に走行します。脳
底動脈と名をかえ脳へ入っていき
ます。
この椎骨動脈は、1本の場合損傷を
受けると脳へダメージを与えるため、
神様はバイパスを造り2本としたの
です。しかし、神様はこの骨が回旋
という動きをすることを忘れてしま
ったのです。
そのため、脳へ栄養と酸素を送るこ
とに問題を残したのです。この状態
を忘れたためいろいろな症状が出て
生命に問題を引き起こすのです。
その状態をしっかり理解しないと良
い施療が出来ないのは、洋の東西を
問わず問題を引き起こしている
「主原因」なのです。
同じく、副交感神経が支配している
部位は他にもあります。
自律神経図で骨盤部に黒丸をした所
です。それが仙髄神経部です。
下記のイラストをご覧下さい。
[仙髄神経説明]
この機能表は、場所を表すとともに、
施療にも役立つ筋力反射機能表です。
また、次のイラストは、腰椎と仙椎
の神経走行のチャートです。
この機能表もまた、施療用のもので
障害部位を見つけるものと、 施療後
正しく施療されたかの確認用の機能
表にもなります。 筋力反射テストを
用いれば簡単に検査が出来るのです。
[なぜ脳神経に機能低下が起るのか]
本当の原因は、骨盤の変位(変形)
からきます。そのため、足の長さが
左右違っています。身体のバランス
を取るため、肩や頚、頭でバランス
を取り修正しようとします。そのた
め自然に頚が回旋を引き起こします。
そして椎骨動脈が頚椎の 捻れのため
、圧迫・狭窄を引き起こし、小脳、
脳幹に血流不足を引き起こし機能低
下となります。以後、大脳基底核や
脳に異状が起こるのです。
これらが、視床下部へ機能低下を引
き起こし、副交感神経をおかしくす
るのです。
[脳幹と脊髄の関係]
もう一度、脳幹レベルでの検査と考
察が必要になります。脊髄路を示し
ます。
脊髄路(伝導路)とは、神経の通り
路のことです。このパターンを示し
ます。
[脊髄視床路]
この脊髄路機能表を使うことによ
り、脳幹のどのレベルに問題が生
じているか、判別診断が容易です。
神経障害における運動ニューロン
についての説明
単純に、身体を動かすのであれば、
筋肉とニューロンがあれば良いの
ですが、、、、
図をご覧下さい。
上部頚椎の矯正施療では、下位運動
ニューロンの施療が重要なのは、
「骨格筋」を支配しているからで
す。
骨格筋を修正しなければ、あらゆる
部位の筋肉の弛緩はありません。
子宮の蠕動運動然りです。
よって、頚椎と下部の骨盤調整が重
要になるのです(必須条件)。 自律神経の調整は、整形外科・脳神
経科・脳外科では修正出来ません。
唯一、カイロプラクティック療法でな
ければ、修 正は出来ません。
(高度な教育を受けた療術師・整体師
・カイロプラクティック治療師)。
さらに、高度の技術を持った特定の治
療師以外は危険な部位のため、誰が行
っても良い部位ではありません。
ただ頚を強 い力で「ポキポキ」させる
療法は論外です。
正しく教育を受けた治療師のみが行う
ことが許されるのです。
技術力のない治療師が行えば危険で、
かつ禁忌部位になる程の部位でもあ
ります。
事故を起こす原因は、正しい教育を
受けていない「にわか仕立て」の経
験不足な治療師、接骨師、針灸師な
どに多く見られるのでご注意下さい。
どのような職業でも、プロになる目
安は、10,000時間と言われていま
す(1日3時間×365日×10年間=
10,950時間) がかかるのです。
さらに臨床経験が必要なのは言うま
でもありません。
チョコット講習(1週間、1ヵ月、
6ヵ月)などは論外で、危険なのは
言う迄もありません。
施療を受けられる場合は、充分ご注
意下さい。自律神経の障害を別な面から検査を
見てみます。
[自律神経の検査法]
これらは風邪引き、花粉症、などか
ら血液の白血球を検査する方法です。
免疫力検査機能表をご覧下さい。
[顆粒球・リンパ球検査法]
顆粒球・リンパ球の機能を検査する
事により、免疫力の度合いを診る事
ができる。
この機能低下より、ヘモグロビンの
αポリペプチド鎖およびβポリペプ
チド鎖の機能低下から頚椎1番、
頚椎2番、頚椎3番の回旋変位も確
認でき、
貧血の状態を識別できる。
ヘモグロビン機能表を表示します。
貧血に関しては、
8)「貧血症の項」をご覧下さい。
[施療方法]
施療方法は、次の順序に従っておこな
います。
1.足の長さの検査と施療
2.足首の疲労および捻挫、検査および
施療
3.骨盤変位の検査と施療
4.仙髄神経・坐骨神経の異状検査と即
施療。
5.肩甲骨周辺の疲労を取り除く施療
6.上部頚椎の施療(この部位と骨盤の
仙髄神経は共に副交感神経のため慎
重な施療をおこなう)
7.上位運動ニューロン(脳幹~脳迄)
と下位運動ニューロン(脳幹~骨格筋
まで)のバランスを取ることで、自然
治癒力の向上が維持されます。つまり、
ズレない身体になるわけです。
[究極の施療結果]
そこそこの施療でも良くなりますが、
基本に沿った正しい施療は、
アサヒカイロプラクティックへお任
せ下さい。
なかなか治療効果が上がらない場合、
この辺を念頭に対応してください。
うまくいかない場合は、技術力不足
か、又は、見立て違いが考えられる。
別の施療室を探すこと。
良い結果がでない場合は、
当施療室をメール、電話などでお問
い合わせ下さい。
自律神経は、身体の全ての配線と
思って下さい。
これによって、身体の隅々迄、
目を光らせている監視人です。
全ての病気は、自律神経機能
低下と考えて下さい。