他の病気と同じように、姿勢の変形が頚椎に障害をもたらすのです。
椎骨動脈の圧迫が、中枢神経の機能低下を引き起し、脳の神経細胞に問題を生じる
からです。
順を追って説明します。
障害部位を順序を追って羅列します。
1)足首の疲労・捻挫検査 2)足の長さの検査 3)骨盤の変位・捻れ検査
4)腰椎・仙椎部の検査 5)大腰筋とその他の腰筋検査 6)頚椎検査
7)視線脊柱角検査 8)脳幹部および脊髄視床路検査 9)自律神経検査
10)大脳基底核検査 11)アミロイドβ検査 12)タウ検査
13)アミロイドβ及びタウ履歴検査
14)大脳基底核直接経路および間接経路検査 15)その他
初めに、姿勢から入ります。
1)足首の疲労及び捻挫
これは、二本足歩行が身体のバランスを取る上で極めて不安定ということです。
なぜ左右の足に均等に、荷重がかからないのか、
頭は必ず左右どちらかに、多少ではありますが傾いているのです。
身体の構造をイラストでご覧下さい。
図のように、正しい姿勢の場合は、このように正面から見た場合、
両足の真ん中に中心が来ています。
頭が右に傾きますと、次のイラストをご覧下さい。
頭が右に傾きますと、中心が右足に移動します。
時間の経過とともに、右足が下方より上方へ反発力が働き、その力は
右骨盤を後方へ回転させます。右足は上方へ引っ張られるため、右足は
短くなります。反対に左足は、前方上方へ引揚げられます。それぞれ
PI , AS となります。そのために、改めて足の長さを調べますが、足首の状態を
先に調べます。
1)足首の検査足首疲労・捻挫機能表
この機能表により、右足か左足かの判別と、疲労か捻挫を
判定でき、何%機能低下を引き起しているかの鑑別診断が
可能である。次に足の長さを調べます。
2)足の長さ機能表
足の長さを調べる事は、身体の傾きを調べると同時に、骨盤の変位を
予想し、施療する事を目的とします。骨盤の変位と足の長さの関係は、
頚椎の狂いと脳の状態おも想定できるからです。次は骨盤の変位を調
べます。
3)骨盤変位機能表
骨盤変位もそれぞれ違った変形を表します。
レントゲン検査で測定した結果と同じ結果を表しています。
変形にはいろいろなパターンがあります。
骨盤の変位は、腰椎と仙椎に神経圧迫を引き起します。
腰・仙椎神経機能表をご覧下さい。
4)腰椎・仙椎機能表
骨盤の変形により、腰椎及び仙椎に神経圧迫が引き起される。
その状態を詳しく調べます。
主に坐骨神経と大腿神経を調べます。
同じく腰椎部と仙椎部の状態を調べます。
坐骨神経部を精細に調べます。
次に腰部の筋肉で、大腰筋、大殿筋を調べます。
5)大腰筋機能表
大腰筋は、体幹を保つのに必要な筋肉です。それぞれの役目を説明します。
後方の筋群で大腿骨・脊椎に 両側の大腰筋の収縮は腰椎を屈曲 大腰筋は後方の横突直筋と結合し
片側の大腰筋が収縮すると側屈 腰方形筋の筋線維は垂直と斜位に走行 腰方形筋の収縮により、同側の胸郭と
対側に腰椎が回旋する。 腰椎が側屈する。
腰方形筋の収縮により、同側の骨盤が上方に移動する。
この状態を機能表で検査する。
大腰筋機能表
腰椎の神経圧迫とどの程度負担がかかっているか、
パーセントで確認する。
これらの検査と施療により、骨盤から下の部分、
土台が修正された事を意味する。この結果、今まで頭部や肩で
補正バランスを取っていたのが、土台が安定したため、その役
目は終わるため、肩凝りやその他の関連症状は、自然に消滅する。
6)頚椎機能表
骨盤の変位は、頚椎全般に影響を与えます。頚椎の捻りを調べる
機能表をご覧下さい。
頚椎の狂いとは回旋捻れが考えられます。また頚椎1番2番3番の狂いは、
ヘモグロビンや貧血、免疫力に関係します。花粉症も頚椎の回旋捻れが
重要な要素になっています。花粉症については「花粉症」の項をご覧下さ
い。
身体のいびつ、変形、傾きを正しても未だ身体自身は垂直になっていません。
その状態を真っ直ぐにしなければ、本当に正しい施療が為された事にはなり
ません。まだ顎が上がり、身体は判らない程度の前傾をしています。
これらを調べる測定器はありません。これらの呼び方は「視線脊柱角」
といって、言葉はありますが、どのようにするかの方法はありません。
7)視線脊柱角機能表
目線と脊柱が真っ直ぐに、つまり90度になっているかの判別です。
目線と脊柱が90度になっているか、またどの程度顎が上がっているかを
測定します。
施療検査は、後頭部の筋肉と喉の筋肉を調べます。
胸鎖乳突筋と前斜角筋に負担がかかっています。
その度合いもパーセントで確認できます。
後頭部の筋肉も調べます。
後頭部筋肉機能表
この施療は、全ての施療が終了した後に行う。
ここ検査と施療により、視線脊柱角が〇になれば、両足の底が
地に着いたようになり、姿勢は垂直になり、きれいな身体に
なっています。次は中枢神経である脳幹を調べます。
初めは脳幹の位置から説明致します。
脳幹の位置
後頭骨と頚椎1番の奥、上方に位置しています。
次に、脳幹のイラストを拡大してご覧に入れます。
8)脳幹機能表
中枢神経脳幹について説明致します。
中枢神経脳幹から10本の脳神経が出ています。残り2本は直接脳
から目と鼻へ走行しています。
重要なので脳神経を図より説明致します。この中には副交感神経が
支配している脳神経があるからです。
脳神経3番動眼神経(この神経は副交感神経系)、脳神経4番滑車神経、
脳神経5番三叉神経、脳神経6番外転神経、脳神経7番顔面神経(
この神経は副交感神経系)、脳神経8番聴覚神経、脳神経9番舌咽神経(
この神経は副交感神経系)、脳神経10番迷走神経(この神経は副交感神経系)
脳神経11番副神経、脳神経12番舌下神経となっています。
副交感神経系は、脳神経3,7,9,10番の4本です。
副交感神経は、身体のどの部分を支配しているのか、
自律神経支配機能表をご覧下さい。
自律神経機能表
上部黒丸は頚椎部の脳神経で副交感神経を表しています。
下部黒○は、仙髄神経で副交感神経支配です。
これで頚椎部と腰椎部の施療が、重要なのがご理解頂けたかと
存じます。
脳幹部の異状は、さらに細かく検査していきます。
脊髄視床路をご覧下さい。これは脳幹部を切断したイラストです。
切断図を示します。
それでは、脊髄路をご覧下さい。
後柱・内側毛帯系 脊髄視床路
振動覚・触覚・固有受容感覚 温痛覚・粗触覚
下肢からの上方を脳へ伝える。 下肢より外側を通り脊髄視床路から脳へ。
皮質脊髄路 前庭脊髄路
下肢より足から腰、脳神経部を通り 頚部より大脳へ
大脳皮質へ
視蓋脊髄路・橋網様体脊髄路・延髄網様体脊髄路 赤核脊髄路
頚髄から中脳、大脳 頚髄から中脳へ
運動系の錐体路走行図機能表
運動系で末梢から大脳皮質までの走行路
知覚系脊髄走行路機能表
知覚系で末梢から大脳皮質まで
脳の中を調べてみましょう。
10)大脳基底核
大脳を矢条面で切った脳の図です。
新線条体(被核+尾状核)・直接回路・間接回路・
被核・淡蒼球外節・淡蒼球内節・視床下核などの
機能表です。
被核・淡蒼球を拡大してみますと、
尾状核と淡蒼球機能表です。
これらの検査をチャートにした機能表もご覧下さい。
頚椎を追加した機能表です。
新線条体にドーパミン、グルタミン酸、の状態を検査します。
正常な神経回路をご覧下さい。
大分長くなりましたが、ここからは認知症に対する施療のための
機能表をご説明致します。
この機能表では、いつ頃から症状が出始めたかの検査を行います。
発症から25年かかるそうですが、どの状態からか把握する事が
可能です。
療術施療では発症前10年までに、継続施療を行っていれば、発症
が遅れる可能性があります。早目の施療では、殆ど問題ないようです。
それは頚椎の施療を行っているからです。
また、蛋白に異状がる場合の程度も確認できます。
次はアミロイドベーターについての機能表をご覧下さい。
発症時期、アミロイドベーターの割合を機能表により割り出します。
施療効果を検証できるのです。
次のタウをご覧下さい。
タウの発症時期とその割合を検査する機能表です。
発症してからでは遅すぎます。50代から60代の検査をお勧めします。
当施療室では、腰痛その他で来院の方には、全員このような検査を
実施しています。
ご不明な点がありましたならば、電話なりメールでご相談してください。